せどり

『せどり』という言葉をご存知でしょうか? かつては知る人ぞ知る収集のスタイルであり、日陰者のイメージを持つ存在だった『せどり』は、市民権を得つつある言葉として認識されています。『せどり』とは一体何なのかを解説していきます!

せどりとは

『せどり』とは『背取り』『競取り』ともいい、古書マニア用語の一つでした。店頭で本の背表紙だけを見て本を選び、転売して利ざやを稼ぐという手法です。せどりの達人と呼ばれた人の中には、古本屋が「売り物にならない」と判断して捨てた本を拾ってクリーニングして売れるようにしたり、帯無しの初版本に二刷目以降の帯を付けて価値を高めたりと言ったテクニックを駆使する人も居たようです。このように『せどり』を行う人のことを背取り師と呼びます。

『せどり』と言う言葉が広まった背景

『せどり』という言葉が、古書マニア以外にも広まったのは梶山季之の「せどり男爵数奇譚」にあるといわれています。せどりを趣味とする古書コレクターが様々な事件に巻き込まれていくというミステリー小説で、『せどり』と言う言葉と奇々怪々なる古書マニアの世界の端々を覗かせたのでした。また「トリビアの泉」のスーパーバイザーとして知られる作家・唐沢俊一氏の「古本マニア雑学ノート」も『せどり』をはじめとする古書の世界を面白おかしく紹介し、稀本の価値の上がり方の仕組みを実践するなど多大な影響を与えました。

明るい『せどり』の幕開け

そういった暗くて湿った印象のある『せどり』の時代は、インターネットの普及によって払拭されていきました。Yahoo!オークション(ヤフオク)をはじめとするネットオークションやネットショッピングの発達と、ブックオフなどの新古書店の登場によって『せどり』は誰にでも出来る副収入の手段として一般に広まっていきました。

『せどり』が広まった理由とは?

『せどり』が広まった理由は幾つか挙げられますが、やはりIT革命をはじめとするインターネットの普及やバブル崩壊後のビジネススタイルの変化などが大きな理由として挙げられると考えられます。

新古書店の急速な市場拡大

ブックオフをはじめとする新古書店が、全国的に進出していったことによって新しい本から古い本まで、安価に入手しやすくなったことが『せどり』普及の背景にあるとされます。新古書店の場合、古本屋業界においての希少価値などを極力考慮しない値段付けが行われているため、希少価値の高い本を100円均一で見つけてしまうこともあるのです。良きにつけ悪しきにつけ、新古書店は『せどり』の新しい可能性を開拓したと言っても過言ではないでしょうか。

インターネットの普及による売りつけ先の増大

インターネットの発達・普及は新しいビジネスチャンスを生み出し、『せどり』にスポットライトを当てるきっかけにもなりました。商売と言うものは、基本的に「需要」と「供給」が釣り合ったとき初めて成立します。「需要」だけでも「供給」だけでも、資本は動かないのです。インターネットの発達は、新しい「需要」を掘り起こし潜在的な「供給」を目覚めさせることになったのです。

ネットオークション

ヤフオクをはじめとするネットオークションの発達は、新たな需要と供給を掘り起こすことに成功しました。部数限定の本や買い時を逃してしまった月刊誌・週刊誌などを手に入れるチャンスを与えるだけでなく、読まなくなった本も商品になることをインターネットユーザーに知らしめたのです。また、競売形式によって1円でも高く売ることが出来ることは背取り師たちに大きな影響をもたらしたと言えます。最近ではネット書店のアマゾンが、「マーケットプレイス」と呼ばれる中古品の売買を安全に行う代理業を行っているのも『せどり』普及の大きな要因のようです。

ネット古本屋

インターネットが無かった時代、背取り師はそれこそ日本全国の古書店街を行脚して回っていました。少しでも安く買える店と高く売れる店をリストアップして、『せどり』活動に活かしていたのです。しかし、今は違います。インターネットを使えば個人レベルで日本全国津々浦々から古本を店や個人から売ってもらえるのです。こうして新しい供給源を得たことで背取り師たちは、少ないリスクで古本屋をネット上に開店することが可能になったのです。

情報商材としての『せどり』のノウハウの拡

また、ネットオークションでは「情報商材」と呼ばれる新しい形の商品が生み出されています。これは特別な情報やノウハウを電子書籍や手綴じの書籍にして売買する『情報起業』という商法で、新規参入者が次々と生まれている新しいビジネスにおける商材です。この情報起業の商材として『せどり』のノウハウが売り出されているのです。しかし、この『せどり』のノウハウを情報商材で購入したとしても、儲けを出して初期投資の回収が出来るかどうかという点においてはやや不安が残ります。

今日からできる! 『せどり』のノウハウ&テクニックを大公開!!

では、どうすれば『せどり』で稼ぎ収入を増やすことが出来るのでしょうか? そういったノウハウは本来自分の足で探して自分の体に覚えこませていくものですが、万人が情報発信できる時代では意味が薄れつつあります。そこで、『せどり』のためのノウハウを幾つか伝授していきます。

『せどり』の基本は「安く買います、高く売ります」

『せどり』とは、「安く買い入れた本を1円でも高く売ることで利ざやを抜く」ことにあります。つまり、「本が安く買う」ことこそが『せどり』の第一歩と言えます。

『せどり』のノウハウ「安く買える場所を押さえる」

まず、自分の生活圏で「本が安く買える店」を全て知っておくのが『せどり』の基本です。ブックオフなどの新古書店は、売れない本は100円均一のコーナーに下がってくるので安く買う手段としては最適と言えます。また、買った価格に応じて割引券がもらえるのも新古書店の魅力と言えます。稀に、新しめの本が安くなるセールが行われていることもあるので、情報のアンテナは常に最大限に広げておくのが大事です。

『せどり』のノウハウ「需要と価格を知る」

しかし、ただ100円均一コーナーを漁るだけではよい背取り師にはなれません。商売の基本である「需要」を掴まなければ「供給」は無いも同然です。「需要」を知るためのツールは様々な場所に隠されること無く転がっています。特にネット上では一秒単位で情報が更新されているので、常に「需要」の傾向や動向を知ることが可能です。携帯電話から接続できるサイトなどを押さえ、店頭での購入に役立てていきましょう。

『せどり』のノウハウ「ブログを作り更に収入UP!」

話題のブログは、ネット上に日記スタイルで文章や情報を発信できるツールです。前述のアマゾンのアフィリエイトプログラムを連動させたブログを製作すると、「需要」が向こうから飛び込んできます。「需要」と言うものは求めているからこそ「需要」なのです。ブログは開放されている情報発信手段であるので、目的を絞り込んで作ればこの上なく強力なツールになるのです。それに、マーケットプレイスの収入のみならずアフィリエイトによる収入も追加されてさらにウハウハです。

『せどり』のノウハウ「出品したらキーワードにも気を使う」

「マーケットプレイスに出品したから購入者続出だろう」と気軽に思っていては話になりません。欲しい本が出ていることを需要側に判ってもらわなければ意味が無いのです。幸いマーケットプレイスには出品者による解説を付けることが出来ます。ここに検索用のキーワードを盛り込み、かつ丁寧な内容説明を書き込むことで需要側に欲しい本が出ていることを判ってもらえるわけです。これはいわゆる本屋さんの店頭POPと同じで、魅力的な紹介があれば本を手にとって貰う機会が増えるという仕組みです。


さて、ここまで解説した『せどり』のノウハウはほんの一端にすぎません。あなた自身の手で『せどり』のテクニックやノウハウを開発していくことで、よりあなたの『せどり』ライフは充実していきます。あなたが楽しく実りある『せどり』が出来ることを祈っています。

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